アピストグラマをもっと知りたい。気付いたら嵌っていたドワーフシクリッドの飼育記録を綴ったブログです。

2019年3月31日日曜日

砂の住人

Apistogramma psammophila
A. psammophila

オリノコ上流のA. cf. ディプロタエニア(A129)が、ネグロ川やオリノコ中流に生息するディプロタエニア(A128)とは別種扱いとなり、プサモフィラという学名が付きました。

Apistogramma psammophila
以前からディプロはアピストグラマ属には属さないのでは?と言われていたので、記載論文が発表されたと聞いた時には『遂にアピスト属から抜けたか!』と思ったのですが、結局オリノコディプロのみに新たに学名が付いただけだったようです。

アピストのDNA解析作業ってどの程度まで進んでいるのか気になるところです。

Apistogramma psammophila
つーか、今回の便のは赤いなぁ・・・。

さて、このプサモフィラという名前の由来は、川底が砂に覆われた場所に生息している種のためにこの名前が付けられたものと思います。

"psammos"が"砂"、"phila"が"愛"という意味があります。

Apistogramma psammophila
種の特徴としては、ラテラルバンドから斜め下に表現されるギビバンドと、成熟するとスペードテールになる尾鰭です。

ちょっとこの♂はギビバンドが控え目かなぁ~(^-^;

Apistogramma psammophila
種の呼び方としては、プサモフィラ、プサモピラ、どちらでも良いと思います。

学名は、分類学の父と呼ばれるリンネが提唱した二名法が採用されていて、[属名] + [種小名]をラテン語で表記するとされています。(学名が付いていない sp. 名には特に制限はありません)

何故ラテン語なのか。ラテン語は古代ローマ帝国での公用語だったようですが今ではバチカンの公用語になっているくらいで、現在ではほぼ使われていない言語です。

諸説あるようですが、常に使用されている言語の場合は時代の流れにより言葉の意味が変化するので、学名には日常的に使われていないラテン語を使用するのが都合が良い、というのが大きな理由の一つらしいです。

Apistogramma psammophila
しかし読み方もラテン語読みをしなければならないというルールはありません。ラテン語の読み方にも"古典式"と"教会式"の二種類があるようですし。

ですから、ラテン語で表記された学名を母国語の読み方に変換して読めば問題ないです。

ただその学名が同じ言語なのに全く違う読み方が三つも四つも存在してしまうと混乱してしまうのでそれは勘弁して欲しいです。

Apistogramma psammophila
この種の♀は腹鰭が黒くなるので分かり易いです。

ラテン語で表記された学名をどのように発音したら良いの?という時に私がよく使うツールが"Google翻訳"です。

"psammophila"という文字をGoogle翻訳に入力して、英語やドイツ語など発音を聞きたい言語を指定してからスピーカーのアイコンをタップするとその言語で発音してくれます。

言語によって発音も様々なので色々な名前を試してみると面白いです。中国語とか(笑)

先日、とある場所で問題提起されたA. baenschi (sp. インカ)。確かにバエンスヒの"ヒ"はちょっと引っかかるので色々な言語を選択して聞いてみました。

「バエンスキ」や「バーンスキ」というのが主流のようですが、南米で使われているスペイン語やポルトガル語で発音させてみると「バエンシー」。合ってるやん(笑)

因みに"baenschi"を日本語で発音させてみると・・・(滝汗)

日本語読みを聞いてしまうとGoogle翻訳の発音を100%信頼は出来ないか(笑)

ならばやっぱり各アピストの和名が必要なのでは?

その為にはやっぱり「日本シクリッド学会」の設立をどなたかお願いします!


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