アピストグラマをもっと知りたい。気付いたら嵌っていたドワーフシクリッドの飼育記録を綴ったブログです。

2017年3月14日火曜日

コロンビア便の採集場所

Apistogramma sp. sanjose
A. sp. サンノゼ

Apistogramma sp. sanjose
体色のブルーが目立たないので低pHの水槽に移したのですが・・・、やっぱり変化がありません(>_<)

その代わりに背びれ・尻びれ・尾びれにワインレッドのような赤色が出てきました。

これはこれで珍しい表現なので興味をそそられます、・・・がやっぱりブルーが欲しい。

Apistogramma sp. sanjose
ラテラルバンドも消えてるので、何かアピストらしくない・・・。

やはり何故かラミレジィのイメージが・・・(^-^;

Apistogramma sp. sanjose
さてこのアピストの採集場所は未だに分かっていません。

以前のブログ記事で、グアヤス川上流域のサンホゼ川から来たのでは?と予想しましたが、やはり違うようです(^-^;

実際にこのアピストを採集したコロンビア在住の研究者がFacebook上に居たので採集場所を尋ねましたが教えてもらえませんでした。

聞くところによると、今回彼が案内役となりノルウェーの採集チームと行動を共にしました。

その行程の中である場所でこのアピストを発見したのが事の始まりのようです。

そして彼らは自分たちが必要な分だけを採集したようです。

Colombia map
普通ならばここで採集は終わり、このアピストが日本に来る事は無かったはずなのですが・・・、

彼らが帰った後、実はこの話を聞きつけた現地のコロンビア人漁師がそのポイントで沢山採集してしまったようなのです。

それらがこの漁師によってグアビアーレ県のサンホゼという町に持ち込まれ、日本に送られたのです。

日本にはこのアピストがいくつかのルートに分かれて輸入されました。

これは私の憶測ですが・・・、

恐らく、大量の同アピストを一社の輸出業者だけでは扱い切れず、数社の輸出業者の手に渡ったためにいくつかのルートに分かれて日本に輸入されたのだと想像しています。

採集場所については、密かに採集したコロンビア人漁師は自分だけが知るポイントなので他人に教える訳はなく、困った輸出業者が『from San Jose』『オリノコ川水系のRio ueja』『リオ・グアビアーレ』などと情報を偽ったのではないかと考えます。

Apistogramma sp. manacacias
↑ こちらは、A. sp. マナカシアス

最初に採集した研究者やノルウェー人が私に採集場所を教えなかったのはこのような事があり、乱獲を防止したかったからだと分かりました。

数年前にも同様の事件が起きていて、バルロウィグループのsp. ケレリー(kelleri)が乱獲によって現在はほとんど獲れなくなっているようです。

Apistogramma sp. manacacias
最初に採集した研究者から聞いた情報によると、採集場所はグアビアーレ川でもグアヤス川でもないようです。

ただ、サンホゼの町に持ち込まれて日本に輸出されたのは事実のようです。

彼は研究のためにグアビアーレ県からカクエタ県を中心に現在もアピスト採集を続けているようですが、時系列を確認してみるとこのsp. サンノゼが採集されたのはグアビアーレ県と考えて間違い無いと思う。

グアビアーレ川を除くグアビアーレ県を流れる主だった川といったら、「グアヤベロ川」「イニリダ川」「アパポリス川」「ヴァウペス川」だろうか。

いずれにしてもこのsp. サンノゼが学名記載される日まで生息地が明らかにされる事は無いと思う。

Apistogramma sp. manacacias
今回のような事件が起こっていた事を知り、少しショックでした。

根こそぎ捕獲していなければ良いのですが・・・。

現地の人にとって今までは食料にもならない小魚だと思っていたアピストの価値が、sp. パックマンの輸出以来変わってしまったのかもしれません。

コロンビア内戦の和平合意成立がそれを勢い付かせたのかも。

Apistogramma sp. manacacias
↑ やっと仔取り出来ましたぁ~(^-^;

調布のお店のような完全オリジナル便を除き、きっと今後も『from Rio Guaviare』や『from Rio Manacacias』というインボイスが付いたアピストが日本にやって来ると思う。

日本に住んでいる私が今回のような乱獲を直接阻止する事は出来ませんが、採集場所について深く追求しない事により少しでもそれを防止出来ればと思います。

そして我が家に連れて来たアピスト達が『この家の水槽にやって来て良かったぁ~』と思われるような環境を彼らに提供してあげる事が私が出来るせめてもの愛情だろう。

コロンビアにおける漁の法制度を詳しく知りませんが、ブラジルのように法が整備されていく事を期待しています。


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2017年3月10日金曜日

ストロボを使ってみた

Apistogramma sp. cuiari
この趣味を始めると自分の飼っているアピストを綺麗な写真で記録しておきたいと思うはず。

アクアとカメラってセットだと思うんですよね~

でも水中の写真を綺麗に撮るって結構難しい・・・(>_<)

最近写真について褒めてもらう事が多いので、ちょいと調子に乗って私の撮影方法等を書いてみたいと思います。

何かのお役に立てれば・・・と(^-^;

Apistogramma sp. cuiari
アピストを撮る時に気にするのが目にピントを合わせる事です。

どんな動物でも真っ先に視線を向けるのが目だと思うんです。

だから目のピントがバチッと決まっていたら写真の印象が大抵良くなります!

あとは前面のガラスを綺麗に磨いて、光量を十分に確保すれば綺麗な写真が撮れるはず。

と思ってましたが、あまり無責任な事は書けないので、LEDライトを増灯して普段使わないスマホカメラで撮影してみることにしました。

アピストグラマ撮影方法
Xperia付属カメラアプリ / SS:1/32 F:2 ISO:125
Android派の私が普段使っているXperiaに標準で付いていたカメラアプリを使って撮影してみました。

が・・・、難しい~(>_<)

シャッターボタンを押してもすぐに撮影しないし、シャッタースピードとか設定出来ないからブレブレです。

アピストグラマ撮影方法
きっと標準のカメラアプリが悪いのだろうと思い、『Camera FV-5 Lite』という無料アプリをインストールしてもう一度トライしてみました。

シャッタースピードをある程度設定出来るので期待出来るかも!

アピストグラマ撮影方法
Camera FV-5 Lite / SS:1/32 F:2 ISO:160
う~~~ん。多少は良くなったかもしれないけど、イマイチですね(^-^;

シャッタースピードは大して細かく設定出来ないし、ISOが160なのにガサガサしてる。

絞り(F値)とかまで設定出来るアプリは無いのかな・・・。

物理的に無理なのか?

そもそも私のスマホが購入から既に3年以上経っているので、カメラ自体の性能が悪いっていうのもあるかもしれない・・・。

シャッターチャンス!と思ってシャッターボタンを押してもスグに撮影してくれないので非常にイライラしながらの撮影でした。

という事で、増灯してもカメラの性能によっては良い写真が撮れない事が分かりました(^-^;

アピストグラマ撮影方法
EOS M3 / SS:1/250 F:2 ISO:2000
ならばコンデジなら良くなるのでは?と思い、次に妻用のCanonのEOS M3を手に取りました。

M3なのでコンデジではなくミラーレス一眼になりますね(^-^;

スマホに比べて流石にオートフォーカスが早いので魚の動きについていけます。

アピストグラマ撮影方法
EOS M3 / SS:1/250 F:2 ISO:2000
ISOを2000まで上げてしまったので背景のガサガサ感がありますが、ここまで鮮明に撮れるのなら良いですね。

マクロレンズさえ用意出来れば接写も十分に可能だと感じました。

アピストグラマ撮影方法
ここでカメラの設定について少し説明します。

まずは絞り(F値)です。

絞りとは、カメラのシャッターボタンを押した時に上図のようにシャッターの羽根がスライドして開く穴の大きさの事です。

この絞りの大きさの違いによりカメラに取り込まれる光の量が変化し、それを数値化したものがF値となります。

このF値はレンズの仕様により設定出来る範囲が決められています。

絞りを解放するとF値が少なくなり、取り込まれる光量が多くなってシャッタースピードが早くなります。

逆に絞るとF値が大きくなり、取り込まれる光量が少なくシャッタースピードは遅くなります。

また被写界深度(ピントが合う範囲)もF値により変化します。

アピストグラマ撮影方法
ISO感度とはカメラが光を捉える能力を表す数値で、ISOの値が大きければ高感度になり光が少ない場所でも撮影が可能になります。

ISO感度を上げる事により暗い場所でもシャッタースピードを稼ぐ事が出来るので、被写体のピントずれや手ブレが防止出来る。

その反面ISO感度が高いとガサガサしたノイズが乗ったような画質になる事が多いです。

アピストグラマ撮影方法
EOS 5D MarkIII + Tamron 90mm Macro / SS:1/160 F:3.2 ISO:3200
増灯したLEDライトはそのままに、カメラをいつも使用している一眼レフカメラに持ち変えました。

カメラの設定を「シャッタースピード優先」で、シャッタースピードを1/160秒、ISO感度は自動に設定して撮影しました。

絞り(F値)はその時の状況に合わせてカメラが自動設定します。

F値は3.2だったので被写界深度は狭く、魚が横を向いているのに関わらず下半身の方はボケが出ています。

このようなボケが出る写真は味があって好きなのですが、もう少し被写界深度が欲しいところです。

アピストグラマ撮影方法
EOS 5D MarkIII + Tamron 90mm Macro / SS:1/30 F:16 ISO:3200
次に設定を「絞り優先」にして、F値を16、ISO感度を自動にして撮影しました。

今回はシャッタースピードをカメラが自動設定します。

被写界深度が広くなったお陰で魚の全身がボケなく写っていますが、魚の動きが少なかったにも関わらずよく見るとピントが甘いです。

自動設定されたシャッタースピードが1/30秒と遅くなってしまったために手ブレが発生したのかもしれません。

アピストグラマ撮影方法
EOS 5D MarkIII + Tamron 90mm Macro / SS:1/160 F:6.3 ISO:4000
ならばカメラの設定を「マニュアル」にして、シャッタースピードを1/160秒、F値を6.3、ISO感度を4000まで上げて撮影してみました。

シャッタースピードとF値を上げた分をISO感度で何とかカバーしたつもりでしたが、拡大してよく見るとやっぱりノイズが目立ってます(>_<)

特に拡大せずに見たり、印刷する必要が無い写真であればこの位で十分だと思います。

しかし、『やっぱりノイズが気に入らない』とか『頭から尾びれまでボケなくクッキリした写真が撮りたい』となると、光量を更に増やすしかありません。

LEDライトを増灯したとしても屋内では光の量が圧倒的に少ないのです。

アピストグラマ撮影方法
そこで登場するのがストロボです。

最近はその威力に魅せられ、ほとんどストロボを使用して撮影しています。

LEDライトで増灯していた時は水槽を移動する度に電源を入れ替えていましたが、今はストロボを水槽の蓋の上にポンッと置くだけ。

写り込み防止の水槽マットをレンズフードに装着して、ハーフミラーを左手に持って・・・

アピストグラマ撮影方法
シャッターチャンスが来たら「サッ!」とハーフミラーをずらして「バチッ!」

アピストグラマ撮影方法
圧倒的な光量のお陰で、最近はカメラの設定に苦労せずに撮影が出来てます。

アピストグラマ撮影方法
ただしストロボを使用する際は真上に置くようにしましょう。

ちなみに前面からストロボを使うと ↑ こんな感じになります(>_<)

アピストグラマ撮影方法
↑ これはストロボを斜め上の前方から使用した場合。

水槽の奥まで光を届けたい場合は良いかも。

でもアピストの種によっては余計な光の乱反射が発生してしまう可能性があります。

アピストグラマ撮影方法
EOS 5D MarkIII + Tamron 90mm Macro / SS:1/160 F:14 ISO:400
真上からストロボを照射した場合は、光の当たった部分のみが照らされ背景は暗くなってくれるので、個人的にはこちらの方が好みです(^-^;

アピストグラマ撮影方法
EOS 5D MarkIII + Tamron 90mm Macro / SS:1/200 F:14 ISO:400
カメラの設定に苦労しなくなると、アピストをどう撮影しようかと考えます。

やはり生き物なので、標本のような写真ではなく、躍動感がある動きや生態・習性を写真に収めたくなってしまいます。

『だったら動画でいいじゃん!』・・・、まぁ確かに(^-^;

アピストグラマ撮影方法
EOS 5D MarkIII + Tamron 90mm Macro / SS:1/160 F:14 ISO:400
でも ↑ こんな瞬間は写真でしか表現出来ないですよね?(笑)

アピストグラマ撮影方法
EOS 5D MarkIII + Tamron 90mm Macro / SS:1/160 F:14 ISO:400
結構マヌケ顔?(笑)

アピストグラマ撮影方法
EOS 5D MarkIII + Tamron 90mm Macro / SS:1/160 F:14 ISO:400
そんな事より、『君たち、♀はやる気満々なんだから早く安心させてくれよ!』と言いたい!(笑)

さてアピスト撮影のまとめですが、ハッキリと言えることが一つ。

それは・・・、綺麗な写真は撮影の腕前が良いのではなく、良い撮影機材のお陰で撮れているという事なのでした(滝汗)


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2017年3月7日火曜日

ヤバい奴だった

Apistogramma sp. unibrow
A. sp. ユニブラウ

Apistogramma sp. unibrow
10日ほど経過して、ヤバい奴になってきちゃった(^-^;

デスモっち仕様じゃないんですけど・・・(笑)

Apistogramma sp. unibrow
♂が小さめで気が弱そうだったので、しばらく別水槽で飼育していました。

Apistogramma sp. unibrow
チビペバゲイ数匹を毎日蹴散らして、ようやく彼の中の男が目覚めたようです(笑)

そろそろ♀と同居しても良さそうだったので早速隣の水槽に居る♀を投入~

Apistogramma sp. unibrow
おっ!あの弱かった♂が♀を追い掛けてる~(^O^)

Apistogramma sp. unibrow
しかし♀もこのまま黙ってはいない!

Apistogramma sp. unibrow
おっと、♀に下のポジションを取られた~

万事休すか?

Apistogramma sp. unibrow
いやいや、今度は♂君が下のポジションを死守~

Apistogramma sp. unibrow
お互いクネクネ~

Apistogramma sp. unibrow
今日のところは決着付かず(笑)

明日になったらどちらかが棒立ちになっているか、それともパワーバランスが保たれているのか。

今後の展開が楽しみだ♪


Apistogramma sp. cuiari
こちらは元祖ヤバい奴(笑)

Apistogramma sp. cuiari
導入当初、軽くカラムっていたみたいでしたが何とか回復。

pHが低過ぎたみたい・・・(^-^;

これから体色が揚がり、一部欠けているヒレも整ってくるはず!


Apistogramma sp. sanjose
安心してください!

ウチのサンノゼもヒレの後半が赤くなってます(笑)


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