アピストグラマをもっと知りたい。気付いたら嵌っていたドワーフシクリッドの飼育記録を綴ったブログです。

2018年1月1日月曜日

カラフルパンダ再び

Happy New Year!
今年もよろしくお願いいたしますm(__)m

今年はサッカーワールドカップの年です。日本 vs コロンビア、今から楽しみです♪

F1. Pelvicachromis subocellatus(Moanda)
今年の一発目は・・・、Pel. スボケラータス(モアンダ)のF1です。

お正月らしい色合いということでこの種にしました(笑)

F1. Pelvicachromis subocellatus(Moanda)
世代が変わっても♀の背びれの輝きと独特なカラーリングは健在です。

F1. Pelvicachromis subocellatus(Moanda)
普段アピストをよく見てるので、アピストの豊かな表情と裏腹なペルヴィカの無表情さはあまり好きになれないのですが、カラフルな体色とその独特な動きには興味深いものがあります。

F1. Pelvicachromis subocellatus(Moanda)
産地的にはレアですがお値段的には決して高くないこのペルヴィカですが、Fを採ってみて僅かながらも個体差が出てくるのは楽しいものです。

この♂の尾びれにはスポットがはっきりと出てます。

F1. Pelvicachromis subocellatus(Moanda)
そして写真右側の♂の尾びれはライン系。

実は左側の♂と♀がペアになったようなのですが、水槽事情的にこれ以上ペルヴィカを増やすわけにはいかないので、同種を数匹同水槽に投入し産卵を阻止しようと企てたのでした。

F1. Pelvicachromis subocellatus(Moanda)
しかしそんな飼育者の画策にピンクの体色に変わった♀はそう簡単に怯むわけもなく、執拗にその派手なお腹を♂に見せてアピールし続けます。

F1. Pelvicachromis subocellatus(Moanda)
土管の入口まで♂を誘導すると・・・

F1. Pelvicachromis subocellatus(Moanda)
尾びれをブンブンさせて♂を土管の中に押し込めてしまいました(笑)

F1. Pelvicachromis subocellatus(Moanda)
そして♀は土管の前に陣取り♂を外に出そうとはしません(^-^;

この後の展開が楽しみでもありましたが、これ以上ガン見するのは失礼かと思い見るのは止めました。

もし産んでしまっていたら・・・、〇〇で〇〇〇〇するしかないなぁ~((+_+))

F1. Pelvicachromis subocellatus(Moanda)
父親と同じなら、♂は産卵がひと段落すると真っ白な体色に変貌してしまうはずだからです。

普段あまり忖度していないペルヴィカだとしても、もう少しこの体色を維持してもらいたいという飼育者の我が儘を理解してもらうため彼らを説得するつもりです( *´艸`)


ここまで読んでくれた方はポチッとしてください。
アドケプターに変身します!↓
ブログランキング・にほんブログ村へ



2017年12月30日土曜日

年間MVA発表!

何かと慌ただしい年の瀬の真っ只中ですが、この発表をせずに新年は迎えられません!

さぁ今年もやってきましたこの年間最優秀アピスト(Most Valuable Apistogramma) 2017の発表!

(今回が初だけど・・・笑)

この賞は、2017年を通して私を最も楽しませてくれたアピストに送られる名誉ある賞です。

今年はコロンビアのDシリーズやクルアの怪物たちを始めとした数多くの新種と、久々に再会した種などなど、とても魅力的なアピストたちに出会えた年となりました。

では勿体ぶらずに早速参りましょう!

名誉ある年間MVA 2017を見事受賞したのは・・・・・・

ドゥルルルルルルルルルルルルルルルルルルル (ドラムロールの音)


Apistogramma sp. manacacias (cf. hoignei)
おめでとうございます!

今年の年間MVAは、A. sp. マナカシアス (cf. ホイグネイ) / Rio Manacacias に決定しました!!!

Apistogramma sp. manacacias (cf. hoignei)
導入は昨年の12月でしたが、この一年間『チミは一体誰なんだ!』とドキドキワクワクさせ続けてくれたのが今回受賞に至った最大の要因となりました。

Apistogramma sp. manacacias (cf. hoignei)
導入当初は、「マック?」「ヴィエジタ?」「ホイグネイ?」と様々な意見が飛び出しましたが、最終的にはホイグネイに近い種と個人的に判断しています。

尾びれの赤いツインバーが消えかけているのはホントに残念ですが、スタイルは私の最も好むタイプで、背びれ、腹びれ、尻びれの伸びも理想的です。

Apistogramma sp. manacacias (cf. hoignei)
性格的には未だに「やんちゃ」な部類に入りますが、時間を持て余す時は♀にちょっかい等を出したりせずにハミハミペッペッを繰り返します。

Apistogramma sp. manacacias (cf. hoignei)
♀にアピールする時もある程度の距離を保ってくれるので子育て中以外の時でも♀は全くの無傷。

なので、アピストらしい行動をしつつも安心して見ていられるほとんど手の掛からないアピストなのです。

Apistogramma sp. manacacias (cf. hoignei)
尾びれには少し黒い色素が見えているので赤いツインバーさえ復活してくれれば言う事無し!

今後に期待です。それがダメだったらFに期待です!





F1, Apistogramma sp. tame
赤と黒のツインバーと言えば・・・

A. sp. タメのF1です。

F1, Apistogramma sp. tame
先日ある御人からアドバイスを頂いたので注意深く見てみたら、思いの外綺麗になっていたのでビックリ。

F1, Apistogramma sp. tame
各水槽の当て馬要員として全員派遣しておりましたが、急遽撤収作業を敢行中です(^-^;

F1, Apistogramma sp. tame
全員当て馬の激務を全うしていたので、成長が遅かったり性格がヒネてる可能性がありますが、同じ種の同世代が集まると威嚇し合って更に綺麗になってます!

F1, Apistogramma sp. tame
♂の尾びれには親譲りの水玉模様がしっかり表現されているので将来がとても楽しみになりました。

F1, Apistogramma sp. tame
〇〇〇さん、ありがとうございましたm(__)m

成長度合いを見てから追ってご連絡いたします!


Apistogramma 2017
今年も一年この拙いブログをご覧いただきありがとうございました!

2013年から始めたブログですが、先日やっと365回を突破しました(^-^;

今後もこのペースが速くなる事はまずありませんが(汗)、来年もマイペースで続けていく予定ですので今後ともよろしくお願いしまっす!

それではご覧いただいてる皆様、良い年をお迎えください。。。


ここまで読んでくれた方はポチッとしてください。
アドケプターに変身します!↓
ブログランキング・にほんブログ村へ


2017年12月28日木曜日

間違いではありません

Apistogramma megaptera
A. メガプテラ ・・・ 便乗しまっす!(笑)

Apistogramma megaptera
このアピストに似た種として・・・
  1. A. ブレビス ・・・ 背びれが伸びない
     
  2. A. メガプテラ ・・・ 背びれ前方の4条が伸びる
     
  3. A. ピアロア ・・・ 背びれ全体が伸びる
     
  4. A. sp. ブライトビンデン
が知られていますが、

3. A. ピアロア と 4. A. sp. ブライトビンデンが同種というのは意外と知られていないのではないでしょうか。

と言う私も以前は、コロンビアのプライトビンデンがピアロアで、ブラジルのプライトビンデンはそのまま名前が変わらないと理解していました。

もし新旧のテトラ本を持っていたら見比べていただきたいのですが、旧では『A. sp. ブライトビンデン』と掲載されているアピストが、新では『A. ピアロア』と掲載されています。

(『Breitbinden aus Kolumbien』は相変わらず A. sp. ブライトビンデンで掲載されていますが恐らくまた別種だと思う。)

同じアピストなのに生息地の川や国が変わるだけで名前が変わるのはおかしいと思い、2012年(2011年?)に発表された論文を以前調べた事がありました。

リネアタやペドゥンクラータが記載された時の論文です。

スペイン語で書かれているので細かい内容はよく理解出来ませんでしたが、この時にA. sp. ブライトビンデンと呼ばれていたアピストがメガプテラとピアロアに分けられて記載されました。

この2種の違いは、顎下が云々・・・とあるようですが、その後マイク・ワイズを始めとした識者たちによると、背びれの後方が伸びるか伸びないかというのが一番分かり易い見分け方だと示されています。

Apistogramma piaroa
↑ 以前飼育していた A. ピアロア (= A. sp. ブライトビンデン)

背びれ前方5条以降も伸びてます。

Apistogramma megaptera
↑ A. メガプテラ

背びれの後方は伸びない。

本来ならばピアロアとメガプテラは同レベルで扱われるべきなのに何故日本では解釈が異なってしまったのか・・・。

あの当時『sp. ブライトビンデン』が『メガプテラ』という名前に変わるのはイメージ的に嫌だ!という声がある一部から出ていた事を思い出します(笑)

確かに『ブライトビンデン』という響きはカッコイイですよね!

そして何故かメガプテラだけが注目され、ピアロアには一切触れられなかった経緯があったから今の状況になってしまったのでは?と思います。

確かに改めて論文を見てみると、地図に生息地のポイントが載っているのですがどちらの種もブラジルには生息地ポイントが記載されていません。

しかも掲載されている写真は例の背びれを畳んだホルマリン漬けの写真・・・。

それと最後の方に生きている時の写真が載っていますが、何故かピアロアがメガプテラとして掲載されている・・・。

ご丁寧に掲載されている写真には信用性が無いと本文中に注意書きがある始末・・・。

私が想像するに、この論文を記載するにあたってはベネズエラとコロンビアのアピストのみをサンプル魚として収集して作業が進められたのでは?と思っています。

何しろ『Rio Negro』という単語は1回も出て来ませんし(^-^;

それ故当時日本において、ブラジルとコロンビアを分けて考えざるを得なかった状況と、ピアロアに関して検証が行われなかった事は十分理解出来ます。

ところで、A. ディプロタエニアも同様にそれぞれ流れる方向が違うオリノコ川とネグロ川に生息しています。

この種はかなり古くから存在していたアピストと考えられていて、オリノコ源流域で派生した種がカシキアレ川を経由してブラジル側のネグロ川に達したものといわれています。

恐らくピアロアもこのディプロと同じ経緯をたどったのではないかと想像します。

さてまた色々と講釈を垂れてしまいましたが(^-^;、冒頭の各種は
  1. A. ブレビス ・・・ 背びれが伸びない
     
  2. A. メガプテラ ・・・ 背びれ前方の4条が伸びる
     
  3. A. ピアロア ・・・ 背びれ全体が伸びる
となり、その種に地域差等の違いがあれば種名の前に『cf.』を付けるのが現在の表記方法です。

しかしだからといって『sp. ブライトビンデン』が間違った呼び名だとは言いません!

だって『ブライトビンデン』っていう響きは確かにカッコイイですから(笑)

それと『sp. ロートカイル』も同じで『ウアウペシー』より『ロートカイル』の方が響きが良いですからね(笑)





Apistogramma sp. D3 (cf. payaminonis)
A. sp. D3 (cf. パヤミノニス)

Apistogramma sp. D3 (cf. payaminonis)
尾びれが長いので大きく見えますが、実際には尾びれまで入れて6cmほどのまだ若い個体です。

Apistogramma sp. D3 (cf. payaminonis)
水槽の数には限度があるので、よっぽどの種でない限り産ませないようにしていますが、この種は確実にFを採っておくべきだろうと判断しました!

Apistogramma sp. D3 (cf. payaminonis)
当初は「無精卵?」と思いましたが、無事に孵化し、

Apistogramma sp. D3 (cf. payaminonis)
浮上しましたぁ~(^O^)

Apistogramma sp. D3 (cf. payaminonis)
♂も一緒に仲良く子育てをしていましたが、いつ何が起こるか分からないので♂は別水槽行き(笑)

Apistogramma sp. D3 (cf. payaminonis)
今のところは数が減ることはなく順調に推移しています。

Apistogramma sp. D3 (cf. payaminonis)
さぁまた稚魚用水槽を工面しないと・・・(^-^;


ここまで読んでくれた方はポチッとしてください。
アドケプターに変身します!↓
ブログランキング・にほんブログ村へ