アピストグラマをもっと知りたい。気付いたら嵌っていたドワーフシクリッドの飼育記録を綴ったブログです。

2018年12月6日木曜日

"V"と"M"の違い

『世の中のアピストは本当に見たい距離で見えないっ!』

ということで、私もハ〇キルーペというアイウェアを水槽部屋に常時置いてます(笑)

Apistogramma viejita
A. viejita

今日はまずヴィエジタとマクマステリの違いについて、海外の研究者の考えと、少しだけ私の考えも含めて簡単に説明してみようと思います。

テトラ本にはヴィエジタとしてⅠ~Ⅲのカラーフォームが掲載されていますが、現在ではヴィエジタを3タイプに区分けすることは少なくなっています。

ヴィエジタと言えばプエルトガイタン近郊に生息するタイプⅠを差し、タイプⅡはsp.ロートフレッケン、タイプⅢはsp.シュワルツケールと呼ばれ、sp.ロートフレッケンはsp.シュワルツケールに近い種と考えられています。

Apistogramma viejita
コロンビアでは、約半世紀に及び政府軍とコロンビア革命軍(反政府左翼ゲリラ)との内戦が続いていましたが、2015年の終わりから和平交渉が始まり2017年に正式に和平合意が成立しました。

ヴィエジタの生息地はプエルトガイタン近郊のメタ川・マナカシアス川・ユカオ川の支流(緑のエリア)とされていますが、内戦時この周辺地帯は反政府軍の支配地になっていました。そのためこのエリアで漁を行う漁師はいませんでした。

一方、メタ州の州都であるビヤビセンシオは政府軍の管理下にあり漁師が漁を行うことが出来たのです。

そのため、メタ川上流に生息するマクマステリ(ピンクのエリア)は頻繁に入荷しましたが、ヴィエジタはほとんど輸入されない時期が続いたのです。

和平合意が成立すると待ち望んでいたヴィエジタが入荷するようになりました。

そしてその後は堰を切ったようにヴィエジタも含め、それ以外のDシリーズと呼ばれる未知のマクマステリグループのアピスト達が次々と発見され入荷するようになっています。

その全てを対象にすると訳が分からない状態に陥ってしまうので、今日はヴィエジタとマクマステリに限定してその違いを見ていこうと思います。

両者の外見の大きな違いは、体高です。ヴィエジタが比較的スマートなのに対しマクマステリの体高は高いです。

しかしある程度成熟していないとその違いは分かり辛いし、両方とも実物を見ていないと判断が難しいと思われます。

では、それ以外の違いを見ていきたいと思います。

Apistogramma viejita vs macmasteri
  • 背びれ
    背鰭は特徴が一番分かり易い部分です。
    どちらの背びれも赤色と青色が主ですが、マクマステリの背びれの赤色と青色の境はぼんやりしています。
    それに対してヴィエジタの背びれは先端のみが濃い赤色で境目がしっかり分かれています。
     
    両者の背びれの形にも違いがあります。
    マクマステリの背びれは、写真では分かり辛いかもしれませんが直線的で真上に真っすぐ伸びます。
    それに対してヴィエジタの背びれは斜め後方に向かって伸びます。

Apistogramma viejita vs macmasteri

  • 頭部の赤い斑点
    目の斜め後方の赤い斑点はマクマステリにはよく表現されます。
    ヴィエジタもこの部分に赤い色素は持っていますが、ほとんどの場合この部分にいくつも赤い斑点が出現することはなくスッキリしたイメージです。
     
  • ラテラルバンド
    良い写真がありませんでしたが、マクマステリのラテラルバンドは太く、上下のジグザグラインが重なり菱形の形状を見せる場合があります。またラテラルバンドの途中が途切れている場合が多い。
    ヴィエジタのラテラルバンドはマクマステリに比べて細く綺麗なジグザグラインになっていて、コーダルスポットの手前まで途切れる事は無い。
     
  • ラテラルバンド下のアブドミナルストライプ
    こちらも良い写真がありませんでしたが、マクマステリは黒の斑点が繋がりラテラルバンドと平行に2本のラインが形成される事が多い。
    一方のヴィエジタはそれぞれの斑点が独立し、斑点同士が繋がりラインを形成することは少ない。
    ※ただしこれについてはその時の気分や個体差により異なる場合があります。
     
  • コーダルスポット
    マクマステリのコーダルスポットは楕円のような角が無い形状。
    ヴィエジタのコーダルスポットは長方形や台形のように角ばった形状になる。
     
  • 尾びれの形状
    どちらの種も基本的にラウンドテールですが、稀に成熟したオスの尾びれの上下が少しだけ尖って伸びる場合があります。これはどちらの種にも共通です。

他にもヴィエジタとマクマステリの細かな違いがありますが、以上の項目を注視すれば両者の違いがある程度明確になると思います。

Apistogramma macmasteri
A. macmasteri (ウィルヘルムブリード)

かつて色揚げを目的としてヴィエジタとマクマステリを掛け合わせたと言われている種です。どことなくヴィエジタの面影が残っている部分もありますがヴィエジタではありません。

コロンビアの内戦が続きヴィエジタの入荷が見込めない時に名前をヴィエジタとして流通させていたのが現在も一部で続いているようです。とは言え、ここまで赤色を表現させて固定する技術はスゴイ!


Apistogramma cf.viejita
さてこちらは最近入荷した、A. cf. viejita

『ハズレヴィエジタ』というのはとても的確な表現だと思います(笑)

その昔、いいオジサンたちがヴィエジタとして入荷したアピストを取り囲んで念入りに覗き込み、あぁでもない、こうでもない、と言いながら、『今回もハズレだったかぁ~』と言い合っている姿が何となく想像出来ました(笑)

Apistogramma cf.viejita
ラテラルバンドは途切れることなくコーダルスポット手前まで伸びている。

しかしラテラルバンドが太いため、菱形が表現されてしまっている・・・。

Apistogramma cf.viejita
背びれの形状はマクマステリっぽいけど、先端には赤色が出てきそうな雰囲気。

つーか、マックやヴィエジタの尾びれに格子柄の模様ってあったっけ?(笑)

Apistogramma cf.viejita
でも体形はちょっと太いかな。

Apistogramma cf.viejita
今後どう変化していくのか様子を見てみようと思います!

今回ヴィエジタとマクマステリの違いを書きましたが、あくまでも基本的な違いを書いただけですので、これが全てということは無いですし、個体差や地域差によりこれらに当てはまらない場合もありますのでご注意ください。


それと先日TomCのサイトに2018年版のアピスト一覧が掲載されました。

http://apisto.sites.no/page.aspx?PageID=127

A.sp.Pacmanに続き何と、A.sp.Unibrowが掲載されました!(笑)

それよりも画期的だと思ったのが、sp.イエローミウアがA.cf.sp.Miuá (Demini)で掲載されたのと、イサナ川のcf.ペルソナータがA.sp.Yellow-chinで掲載されたことです。

ちょっとビックリしてしまいました。


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3 件のコメント:

ナル さんのコメント...

デスモさん 大変ご無沙汰しております〜〜
この種の アピストを飼育した事が 無いので
違いが解るように ならないとと思っています。

ド素人の 僕が 拝見させてもらっても
違いが解りやすく 素晴らしい内容と思います。
いずれは 購入する可能性が高いアピストと
思いますので その時が来たら 何万回も?!
読ませてもらいます。



デスモ さんのコメント...

> ナルさん

ようやくこのグループについても疑問が解消され、区分け出来るようになりました。
長い道のりでした(笑)

最近はブラジルやペルーのアピストの飼育がご無沙汰なのですっかり忘れてしまいました。
ナルさんには是非、
・サルピンクションとサルピンクッションの違いと
・カカトゥオイデス
・ユルエンシス
・アルパファヨ
・ルエリンギ
の違いのご説明をお願いしたいと思いまっす!(笑)

鍛冶屋の鉄馬 さんのコメント...

お久しぶりです!
成る程!写真付きの解説はわかりやすいですね!
これならヴィエジタと言う名前のマックを買わなくても済みそうです(笑)
綺麗なので良いと言えば良いのですが…
でもヴィエジタで買った物はヴィエジタであって欲しいです(笑)
多分、うちの水槽の半分はマックです(涙)