アピストグラマをもっと知りたい。気付いたら嵌っていたドワーフシクリッドの飼育記録を綴ったブログです。

2015年11月29日日曜日

出でよ!赤いツインバー!

Ap.ヴィエジタ/プエルトガイタン F1
ヴィエジタⅠ/プエルトガイタン F1


今回はアピストの色揚げ方法について考えてみます。

特にマクマス系の赤色の復活と稚魚の色揚げについては最近熱望している事なのです。

色揚げと言っても単純な話、現地と同じ環境をアピストに与えてあげれば自然とワイルドの体色になっていくはずです。

しかしガラスに囲まれた小さな閉塞空間で飼育するアクアリウムでは可能な事とそうでない事があります。

それでは、マクマス系が暮らしているコロンビアのメタ川周辺はどのような環境なのか、自分が考えられる限り羅列していきたいと思います。
  1. 写真やGoogleMAPで見る限り、ネグロ川のようなブラックウォーターではなく土壌が溶けたような茶色い川。
    川の近くは木々が生い茂っているようですが、ネグロ川と違いその周囲は畑などが多い。
    ただこれは近年の開発によって環境が変化している可能性がある。
  2. 川岸の浅瀬で暮らし、川底は白っぽい砂、周囲には落ち葉等が堆積している。
  3. さんさんと降り注ぐ太陽の強い日差し。
  4. 熱帯雨林気候で年中高温多湿。
  5. 雨季と乾季がある。
  6. 必須ミネラルたっぷりの水が流れている。
  7. 周囲の植物や水草により自然濾過された清潔な水が流れている。
  8. 堆積した落葉から染み出すタンニンやフミン酸が流れ込んでくる。
  9. 甲殻類・ワムシ・ミジンコ・藻類などを餌としている。
  10. pHは雨季と乾季により変わる(pH5.0~pH7.5?)。
  11. 植物による養分吸収により導電率は限りなくゼロに近い(?)
  12. 水槽とは違い、広大な遊泳スペースがある。
と、こんなところでしょうか。

ではこの各項目の実現可否を判断していきます。

  〇 ・・・ 3.強い日差し、 6.ミネラル、 7.濾過された清潔な水、 9.餌

  △ ・・・ 1.茶色い水、 2.白砂と落ち葉、 8.タンニンとフミン酸、 10.pH、 11.導電率

  × ・・・ 4.高温多湿、 5.雨季と乾季、 12.広大な遊泳スペース

△の項目は実現可能かもしれませんが、水槽内では病気等予期せぬトラブルに見舞われる可能性があるので実現不可と判断しました。

【可能と思われる項目の実現方法】
  • 強い日差し
    太陽の元、水槽を屋外に持っていく。今の季節は難しいね(^-^;
    最近は太陽光を取り込み光ファイバーで供給出来る照明システムがあるようですが、現実的には太陽光に近い照明を取り入れるのが最善の方法か。
    紫外線を適度に照射するメタハラが最適と思われる。
  • ミネラル
    ミネラルが必要と言っても、アピストにとっての必須ミネラルが正直よく分かりません(>_<)
    アクアメーカーが推奨する情報をそのまま信頼していいものか・・・悩むところ。
  • 濾過された清潔な水
    アクアテラリウムのように陸上で植物を健康に育てて、水中では水草を繁茂させれば自然に近い濾過が出来るかも・・・。
    アピスト飼育していく上で考えると成長の早いトニナとかをソイルで育てて濾過バクテリアによる濾過の補助的役割とするのが現実的かな・・・と思います。

  • 魚類は体内で作ることが出来る色と出来ない色があります。
    今回問題となっているマクマス系の赤色は、体内で作り出すことが出来ない色です。
    赤い色素自体は持っていますが、その発色の元となるカロテノイド(赤色)とキサントフィル(黄色)は作り出す事が出来ません。
    なので赤の色素の元は餌から摂取するしかありません。
ネグロ川の水質について調べていたら面白い記事を見つけました。


<PHに対する誤解>
ネグロ川やテフェ湖の水はブラックウォーターと呼ばれ、堆積した落葉から染み出すタンニン酸やフミン酸(腐植有機酸)流れ込んできます。この影響で実際のPH測定値は引き下げられます。
水位が上昇する雨季にはこの影響が薄れて測定値はPH7.5まで上昇するのですが、乾季になるとPH5.0まで下がります。
つまり炭酸塩硬度(KH)が低いからPHが低いのではなく、非常に高濃度の腐植有機酸が流れ込んでくるからPH測定値が引き下げられているのです。
ROやリン酸を使用してPHを下げた水とは根本的に性格が異なり、必須ミネラルがたっぷりと含まれた水なのです。

<電気伝導度の測定に関する誤解>
生息地にはカラシンやグッピーを含め、あらゆる魚種が生息しており、必須ミネラルのひとつでもある電解質は絶対に必要なものだからです。確かにアマゾン河のように熱帯雨林気候に属する地域は、他の熱帯雨林地域と同様に電解質濃度は低めです。これは植物の養分吸収力がすさまじいために発生する現象です。
また土壌に多く含まれている鉄・アルミニウムは、天然のイオン交換樹脂のような働きもしています。
しかしアマゾン河に電解質がまったく含まれていないように思い込むのは大きな間違いで、 リービッヒの最小基本律の原則にてらしてみても、必須ミネラルとして生体に必要な量は充分に含まれています。
おそらくこの部分に関してもブラックウォーターの性質を誤解しているからだと思われます。
ブラックウォーターの成分である腐植有機酸の多くは親水コロイドで構成されています。
水中の親水コロイドは、電解質(疎水コロイド)を囲い込んでしまうため、電導率計の機能を失わせて測定できなくしてしまう性質を持っています。
これは粘膜保護剤(ブルーやグリーンの液体)などを水中に入れると、電導率計が測定不能に陥るのと同じ現象です。
つまり電気伝導率が低い水なのではなく、測れない水なのです。

引用 http://www.flex-web.com/guide/07/01.shtml
最近は更新されていませんが、アクアメーカーのサイトに記載されている事なので嘘ではないと思います。が、あまり聞いたことが無いメーカーですし、実際の数値が紹介されているわけでもないので何処まで信用してよいのか分かりませんが(^-^;

ただよく言われるネグロ川のブラックウォーターの導電率がゼロというのは絶対ウソだと思っていた自分にとって良い情報でした(笑)

Ap.ヴィエジタ/プエルトガイタン F1
一週間前に撮影したプエルトガイタンのF1。去年ワイルドを手にした時はこのくらいのサイズで♀まで尾びれに真っ赤なツインバーが入っていたなぁ~( ̄▽ ̄;)


それではようやく今回自分が試した色揚げの方法です。

あくまでも実験なので、何が効果があったかを判断出来なければ意味がありません。

実現可能な項目(強い日差し、ミネラル、濾過された清潔な水、餌)について、段階的に取り入れて検証していくことにします。

ただし、赤色の色素の元となる餌はどの段階においても必要な物なので、餌+○○という複合的要素の組み合わせで検証していきます。

Ap.ヴィエジタ/プエルトガイタン F1
まず試したのは、色揚げ用飼料+照明です。

色揚げ用飼料は、カロテノイドの一種アスタキサンチンとスピルリナをブラインと共に与えるようにしました。

アスタキサンチンと言えば、ブラインシュリンプも甲殻類の一種なのでアスタキサンチンを含んでいます。

では何故ブラインだけではマクマス系の赤が出てこないのか、求めている物質が違うのでしょうか。

コイ科の魚はスピルリナに含まれるゼアキサンチンという物質をアスタキサンチンに体内で代謝させて色素胞に蓄えているようです。

という事もあり、コイとは違いますが今回はスピルリナも一緒に与えています。

Ap.ヴィエジタ/プエルトガイタン F1
照明については、全ての水槽の照明をLED化したところなので今更メタハラは無いなぁ~と思い、メタハラに似たライトに変更しました。

先日、ある大学で魚類の色素細胞について研究をされている教授(デモス大じゃないよ。笑)とお話する機会がありました。

もちろんアピストの色揚げについて聞いたのですが、一番効果的なのは周囲の色と太陽光だと仰っていました。

ただこの大学の研究で利用している魚がメダカとの事なので、アピストにも同様の効果が得られるのかは分からないとの事でした。

実際にメダカや金魚は屋外で飼うと発色がよくなるみたいですね!

Ap.ヴィエジタ/プエルトガイタン F1
そして実験を開始してから一週間が経ちました。

尾びれを見てください!

Ap.ヴィエジタ/プエルトガイタン F1
少し出てきましたよ、赤が!(๑•̀ㅂ•́)و✧

全ての稚魚ではなく今のところ半数くらいに変化がありました。

ただし同居している親は変化無しです。

しかし一週間でこれだけ色が揚がってきたのなら、このまま続ければ全個体にもっと鮮烈な赤が出てくるのでは?と期待してしまいます(笑)

実は今までもブラインだけではなく、ディスカスフードとか色揚げに効果があるとされる餌は与えてきました。

その事を考えると、やはり光の問題なのでは?と考えてしまいます。

それと先日まで実施していた硝酸塩除去実験が今頃功を奏したのか・・・。

まぁ期待通りに進まないのがアクアだと思っているので、全ての個体がワイルドのように発色するとは思わないようにしてますが(^-^;

取りあえず、考えてたよりも早く結果が出始めたので嬉しくなって書いてしまいました(^○^)


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2015年11月25日水曜日

アピストが見てる世界

Ap.オルテガイ(ペバス)
オルテガイ(ペバス)

Ap.オルテガイ(ペバス)
少し色が褪せてきた感がありますが、まだまだ現役です!

背びれや尻びれに傷らしき跡がありますが、久しぶりに再会した♀にヤラレてしまったのか。

♀は現在四腹目の卵を守ってます(汗)

Ap.オルテガイ(ペバス) F1
一腹目の稚魚。

Ap.オルテガイ(ペバス) F1
ようやく最近になって大人の雰囲気が出てきました(๑•̀ㅂ•́)و✧

これからギラッギラになっていくのかな(^○^)

Ap.オルテガイ(ペバス) F1
しかし・・・、一腹目の稚魚が7匹居るのですが全て♂・・・Orz

二腹目、三腹目の稚魚たちは沢山居るので大きくなるまで男同士仲良くしてくれ!(笑)


で、最近ふと思いました。

魚の色ってどのように発色しているのかな・・・と。

ちょっと勉強しましたよぉ~(笑)

調べてみると、色素胞(しきそほう)という下記の五種類の色素細胞の組み合わせにより表現されているようです。
  • 黒色素胞 (光吸収性色素胞)
  • 赤色素胞 (光吸収性色素胞)
  • 黄色素胞 (光吸収性色素胞)
  • 白色素胞 (光散乱性色素胞)
  • 虹色素胞 (光反射性色素胞)
色素胞について、ネオンテトラを例にして詳しく説明した動画がありましたので興味があったら下のリンクから見てください。

ミクロワールド『熱帯魚 美しい色の秘密』
※一部のスマホや携帯電話では見れない場合があります。

色素胞
色素胞に青い色素胞が無いので、冒頭のオルテガイのブルーはどのように表現されているのかと疑問だったのですが、無色の虹色素胞の中にあるグアニンの結晶が光を反射させてブルーに見えるというのが分かりました。

ゴールドやシルバーに輝くカラシンもこの虹色素胞の光の反射による色だったのです。

実はこの色素細胞が魚類を含め生物が生存していく上で極めて重要な役割を担っています。

例えば、天敵から身を守ったり、自分の存在を主張したり、紫外線から身を守ったり、体温調節等々・・・色素細胞は極めて重要な存在なのです。

アピストも調子が悪い時や寝ている時は体色がくすんだりしますよね。一番分かりやすいのは♀が発情期を迎えると真っ黄色になります。

このようにその時々により色素胞が凝縮したり拡散したり変化して体色が決定されているのです。

ん~、なるほど~と唸ってしまいました(笑)


ここでまた新たな疑問が生じました。

というか、前々から疑問に思っていた事なんですが、数種類の似たようなアピストが水槽に入っていたり、まだ小さくて雌雄がハッキリと人間の目から判別出来ない時でもアピストは同種の♂や♀をしっかりと判断しています。

人間に例えると、日本人が金髪の外国人を簡単に判別出来るレベルの問題なのかな?と思っていたのですが・・・。

実は調べてみると、全ての魚類に当てはまる事ではありませんが、多分アピストは人間には見えない色が見えているようなのです。

また難しい話になってしまいますが(汗)、我々人間は光を眼球にある水晶体を通して網膜に像を写し出します。

網膜には、明暗を判別する桿体(かんたい)細胞と、色彩を判別する錘体(すいたい)細胞があり、これらの情報を脳が解読して色を認識しています。

今回は桿体細胞は省略して、色彩を判別する錘体細胞のみを説明します。

人間の錘体細胞には視物質というものがあり、
  • 赤視物質
  • 緑視物質
  • 青視物質
の三種類です。光の三原色(R・G・B)です。

一方、アピストの錘体細胞にある視物質は、
  • 赤視物質
  • 緑視物質
  • 青視物質
  • 紫視物質
の四種類で、人間よりも紫視物質が一つ多いのです。

これは哺乳類の進化の過程で紫視物質が退化してしまったとされてるみたいです。

アピストグラマの可視領域
上の図は電磁波のうち、人間の可視領域と紫外線領域を拡大した簡略図ですが、恐らくアピストは人間には見る事が出来ない紫外線を見ているはずです。

紫外線が見えることにより、同種の雌雄を判別したり、有害な紫外線から実を守る事が出来るのでは?と思います。

主に浅瀬で暮らしているアピストは当てはまりそうですが、全ての魚類が四種類の視物質を見る事が出来るわけではありません。

水深が深い海に生息している魚は少ないと思われるし、サメは白黒の世界を見ているようです。

逆に海に住むシャコの一部は12種類の視物質を持っているようです。

人間の可視領域の他に紫外線と赤外線も見えるそうなんです。

シャコが虹を見たら何色に見えるんだろう?なんて思いましたが、最近の研究ではシャコは確かに多くの視物質を持っているが、その情報を脳でミックスして色を認識する能力が無いという事が分かったようです。

陸上では、爬虫類や鳥類、昆虫、両生類は人間よりも多い四種類の視物質で見ているようです。

ちなみに人間と同じ哺乳類の犬や猫は二種類の視物質(青と緑)を持っています。

犬や猫は白黒の世界で暮らしていると思っていましたが、そうではないようです。

それにしても紫外線ってどのように見えるんでしょうねぇ~

霊能者が見えるというオーラも同じ仕組みなんでしょうか(笑)

イヴァナカラ・アドケタ/トゥッカーノ
簡単な実験をしてみました。

上のアドケタの写真を、色の三原色で人間が作ったカラープリンターでL判の紙に印刷してアピストに見せてみました。

結果は一目散に物陰に隠れました。

この結果が意味するものとは?・・・、三択です!
  1. アドケタの迫力にビビった。
  2. 顔しか写っていないので同じ魚類とは認識出来なかった。
  3. 写真に写っているものを生物とは認識出来ず、単なる四角い未知の物体と認識した。
イヴァナカラ・アドケタ/トゥッカーノ
同じアドケタの写真を魚眼レンズ風に手を加えたものです。

きっとこんな風にアピストには見えたのかな(笑)

ではこの最初の写真をアドケタ本人に見せてみました!

結果は・・・

鏡を見せた時以上に鰓蓋をガバッと開けて猛突進してきました(^-^;

という事で、正解は1番の『アドケタの迫力にビビった』でした~(^○^)

写真に写ったアドケタには紫外線が写っていないはずだけど、それに関係なく鏡と同じように見えたってこと?

色の三原色で作った写真も紫外線を加えた四種類の視物質で見てるってことだよね?

だとすると、アドケタには紫外線領域は関係無い?

??(◎o◎)??

どうも自分に見えないものを必死に考えたので頭が混乱してきました(>_<)

でもこの辺の話とか色覚の事がアピストの色揚げの重要な要素になるのでは?と個人的に思っています。

今回の記事は、小学校や中学校で教わったことで自分がサボってたり忘れてしまった事なのかもしれませんが色々と調べてみて勉強になりました。

ネットを中心に調べたので真偽のほどは定かではありませんが・・・(^-^;


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2015年11月22日日曜日

換水の必要性(その3)

換水の必要性(その2)からの続きです。

あれから20日間、毎日水質調査を実施しました~(^○^)

ちょうど一部の試薬が無くなったので、これにて一応の区切りとします。


【測定対象の水槽と硝酸塩対策】
A水槽 B水槽 C水槽 D水槽
魚種 プエルトガイタンF バニワロートF ディスカス1 ディスカス2
サイズ 60x30x36 30x30x30 90x30x45 90x45x45
底床 栄養系ソイル APサンド ベアタンク ベアタンク
濾過 エア底面+外部 スポンジ オーバーフロー スポンジ
硝酸塩対策 AZ-NO3 マツモ AZ-NO3 脱窒

ただ水質調査をしても面白くも何ともないので、これは効果が有りそうと思った対策を各水槽に施しました。

AZ-NO3
水槽Aと水槽Bには、Made in USAの『AZ-NO3』という海水専用の硝酸塩除去剤を毎日規定量添加してみました。

ロートカイル/バニワ F1水槽
水槽Bには、マツモネ申を3本入れてみました。

自作上部濾過槽
水槽Dには、チ〇オチ〇オさんで紹介していた上部濾過槽からヒントを得て、梨乃のパパさんから譲ってもらった細長いオーバーフロー水槽を改造した自作上部濾過槽を設置して、脱窒作用を試してみました。

自作上部濾過槽
アクリルのウールボックスを上に置いて物理濾過します。

その後、ドライボール→スポンジ→サブストラットの順に飼育水が通水し水槽に戻ります。

写真からは見えませんが、サブストラットの底に超小粒の濾材を忍ばせて、そこで脱窒作用を促す試みです。


では20日間の硝酸塩濃度の推移です。
水質調査 NO3の推移
各水槽全体的に硝酸塩濃度が順調に減っていきました。

ただこの間に換水作業も実施していますので、全てが今回の対策により硝酸塩が減ったわけではありません。

A水槽
  • 3日目に20ℓを換水。
  • 『AZ-NO3』は17日まで規定量を投入しましたが、それ以降は硝酸塩濃度が横這い状態になったので生体の健康を考慮して添加を中止しました。
  • 換水してからは少しずつ硝酸塩濃度が減っていったので、『AZ-NO3』の効果は少なからず有るようです。
B水槽
  • 期間中を通して無換水。
  • 8日目にマツモを投入。
  • 浮草のサンショウモが爆殖している水槽もありますが、自分的にはマツモの方が硝酸塩を沢山吸収している印象です。
    ただ、10日ほど経ってから徐々に白化し葉がボロボロと落ち始めました。
    やはりpH値が4台だとマツモの育成は難しいようです(^-^;
C水槽
  • 5日目に20ℓ、11日目に20ℓを換水。
  • 『AZ-NO3』は17日まで規定量を投入しましたが、A水槽と同様生体の健康を考慮して添加を中止しました。
  • しかしそれ以降硝酸塩濃度がまた増え始めたので、『AZ-NO3』はゼロに近い値になるまで添加を継続した方が良かったかもしれない。
    ただこの状況から見ても、『AZ-NO3』の効果は淡水においても有ると思われます。
D水槽
  • 3日目に40ℓ、9日目に50ℓ、16日目に40ℓを換水。
  • 11日目に上部濾過槽を設置。
  • 当初の硝酸塩濃度と比べて数値は下がっていますが、4本の水槽の中で一番数値が安定していません。
  • 上部濾過槽を設置してから硝酸塩濃度が安定すると思われたが、逆に増加傾向になったため新設した上部濾過槽がまだ完全に機能していないと思われます。
    現在も設置しているスポンジフィルターの硝化バクテリアが移行されて上部濾過槽が順調に機能するようになってから再度検証する必要がありそうです。

その他の水質調査の結果は以下のとおり。
水質調査 pHの推移
やはりD水槽の値の変化が目立ちますが、上部濾過槽設置以降は安定しているようです。

これ以降pHが落ち始めたら硝化バクテリアが上部濾過槽で機能するようになったと考える事が出来そうです。

水質調査 TDSの推移
TDSについてはどの水槽も特段高い数値が見られないし、他の調査結果と関連するところは無さそうです。

水質調査 KHの推移
KHは、試薬での検査方法が分かり辛い点があるのでかなりの誤差があると思われます。

しかしpH値を安定させるにはKHの値を最低でも1.0dKHは必要な事が分かりました。

水質調査 PO4の推移
PO4については、コケの発生との因果関係が知りたくて調査をしましたが、硝酸塩濃度とリン酸塩濃度いずれの数値が低くてもコケが発生する水槽は"出る!"です。

ちなみにコケが全く出ない水槽をチェックしてみましたが、今回の4本の水槽の数値よりも高い数値が出ました。

コケの発生原因こそは数値で表すことが難しいようです(^-^;


水質調査は以上ですが、先ほども書いたように試薬による調査は色の濃淡や色の変化を目視で確認するものですので、かなりの確率で誤差があります。

なので傾向として把握するのには問題無いですが、真面目に実施するには月単位での調査が必要と思われます。

それから、今回『AZ-NO3』という海水専用の硝酸塩除去剤を使用しましたが、淡水でもある程度効果が得られるものの本使用するにはやはり問題がありそうです。

というのは、この『AZ-NO3』が硝酸塩を直接分解する訳ではなく、脱窒する嫌気性バクテリアの餌(炭素)を提供しバクテリアを活性化させて脱窒を促進させる商品になります。

嫌気性バクテリアと言えば嫌気環境でしか脱窒を行わないと思っていましたが、『AZ-NO3』が作用する脱窒細菌は好気でも嫌気でも活動できる通性嫌気性細菌というものだそうです。

しかしベアタンク等嫌気域が全く無い環境での脱窒は難しいようです。

それから硝酸塩濃度がかなり高い水槽で使用すると、脱窒菌が急激に増殖してしまい好気域の酸素を消費し酸欠状態に陥る可能性もあるので注意が必要みたいです。


で、換水以外で硝酸濃度を低くしたい場合の現時点での結論ですが・・・
  • 今回設置した上部濾過槽で脱窒がされれば一番なのですが、今後に期待。
  • pH5台以上の水質であればマツモ投入が有効
  • 硝酸塩濃度が20mg/ℓ以下で十分な溶存酸素量が確保出来れば、『AZ-NO3』の短期使用だったら有効
となります。

でもやはり一番安全で手っ取り早いのは換水ですかねぇ~( *´艸`)


さて、今回の水質調査は硝酸塩濃度を低くする目的だけで実施した訳ではなく、硝酸塩濃度を低くしたらアピストの体色(特にマクマス系の赤)が復活もしくは持続するのでは?という疑問を検証する為に行いました。

その結果は・・・。

・・・・・・。

変化無しっす!(๑•̀ㅂ•́)و✧

ガハハ・・・( ̄▽ ̄;)

硝酸塩を無くすことで体色が復活するんだったら先輩方を始め皆さん苦労してませんね(^-^;

でも今回の水質調査で水槽毎の水質変化の仕方や速度を把握することが出来たのは大きな収穫でした。

ということで・・・

上部濾過槽の結果を期待しつつ、一応今回の『換水の必要性』の記事は終了となります。

今後は、今回の結果を踏まえつつ『体色復活プロジェクトseason2』として新たな要素の検証を実施していくことにします。

また結果が出ない可能性が十二分にありますが・・・(^-^;

パール・グラミー
ディスカス水槽のパール・グラミーが綺麗だったのでパシャッ・・・(笑)


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2015年11月17日火曜日

あと1ヶ月・・・

Ap.ヴィエジタⅠ/Rio Guarrojo
ヴィエジタⅠ/Rio Guarrojo(グアロホ)

Ap.ヴィエジタⅠ/Rio Guarrojo
今月初めに産卵したV1。

Ap.ヴィエジタⅠ/Rio Guarrojo
20匹程度と少なめですが浮上しました。

Ap.ヴィエジタⅠ/Rio Guarrojo
♀が押し切られそうだったので♂を慌てて同水槽内に隔離しましたが、浮上したのでペルソナータ稚魚水槽に移動しました。

Ap.ヴィエジタⅠ/Rio Guarrojo
隔離する前までは尾びれのツインバーと腹びれの先に少し赤が残っていましたが、やはり無くなってしまいました~(>_<)

クッソ~~~d(๑•̀ω•́๑)b

しかし黒いリップと背びれ・尻びれはまだ維持出来ているので、いつか赤が復活することを祈ります(^-^;





確か去年もそうだったけど、アピストがなかなか来ないですねぇ~(>_<)

だからって訳ではないけど・・・。

Rio JURUA Piromzinho
Rio JURUA Piromzinho(ピロンジーニョ)

Rio JURUA Piromzinho
今年はグリーンディスカスの当たり年のようです。

グリーンディスカスの産地は、テフェ、ジャプラ、ジュルア、ジュタイ、イサといった地域。

ペルー方面は最近はナナイが中心でしょうか。

今シーズンの皮切りはやはりナナイのペルビアングリーンからでした。

フルスポットのロイヤルグリーンを見た時は流石にビビッと来ましたが何とか自分を宥めました(笑)

しかしその後、テフェとジュルア産が来日!

もう気持ちを抑えることが出来ませんでした~(^-^;

テフェ産のロイヤルが欲しかったのですが、とても手が出る金額では無かったので今回はジュルア産のグリーンディスカスを手にしました(๑•̀ㅂ•́)و✧

ピロンジーニョという産地付きですがジュルア川のどの辺なのか漁師が教えないらしい( ̄▽ ̄)

Googleマップで探しても出て来ないので、もしかしたら漁師の名前なのか・・・。

色が揚がってくるとブルーに輝くグリーンディスカスになるようなので、それまで楽しみに飼育してみたいと思います!





チェッカーボードシクリッド(ディクロッスス・フィラメントースス)
尾びれ長いぞシリーズ(๑•̀ㅂ•́)و✧

チェッカーボードシクリッド(ディクロッスス・フィラメントースス)
チェッカーボード・シクリッド。

以前はライヤーの上の方が長かったけど下の方が追いついてきました。

しかしまだまだ伸びそう(^○^)

尾びれがボディの長さと同じくらいになったら面白いかも!

エラペラー・ペコルティア
エンペラー・ペコルティア。

こちらの尾びれの伸びは停滞気味です(>_<)

これ以上伸ばしても意味が無いと悟ってしまったのかも・・・(笑)


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あと1ヶ月!




2015年11月15日日曜日

修行は続く・・・(。・Д・)ゞ

Ap.sp.タメ/Laguna Tame
sp.タメ/Laguna Tame

通称タメマック(笑)

でも綺麗だからイイんです!!!(๑•̀ㅂ•́)و✧

Ap.sp.タメ/Laguna Tame
♂1 ♀2のトリオにしてますが産卵する気配が全くありません(>_<)

なんて思いながら久々にヒレを広げている姿を見たらヒレが溶けてる\(◎o◎)/!

水が悪かったかぁ~

近々違う水槽に移動することにします。

Ap.sp.タメ/Laguna Tame
もう一方の♂は一腹目の稚魚たちと一緒に居ます。

もうすっかり色が飛んでますが(汗)、ヒレの伸びは良いようです(๑•̀ㅂ•́)و✧

Ap.sp.タメ/Laguna Tame

Ap.sp.タメ/Laguna Tame
♂の方が若干多いようですが何とか数ペア取れそうな感じです。

立派なお父さんの姿を見てスクスクと育ってほしい(^○^)

と思っていましたが・・・。

Ap.sp.タメ/Laguna Tame
お父さんは子供の事よりも隣の水槽に居る黄色い奴らが気になるようで・・・( ̄▽ ̄)


Ap.グッタータ/Rio Morichal Largo
グッタータ/Rio Morichal Largo

Ap.グッタータ/Rio Morichal Largo
子連れの黄色いお母さんと共に子育てに励んでいます(笑)

Ap.グッタータ/Rio Morichal Largo
でもちょいと太り過ぎ・・・(^-^;

Ap.グッタータ/Rio Morichal Largo
一腹目の稚魚は別水槽にて育成中ですが頭の形が悪い・・・。

選別作業をしたら全部ポッチャン水槽行きだよな~(>_<)

これから補正出来るかな~


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