アピストグラマをもっと知りたい。気付いたら嵌っていたドワーフシクリッドの飼育記録を綴ったブログです。

2017年3月10日金曜日

ストロボを使ってみた

Apistogramma sp. cuiari
この趣味を始めると自分の飼っているアピストを綺麗な写真で記録しておきたいと思うはず。

アクアとカメラってセットだと思うんですよね~

でも水中の写真を綺麗に撮るって結構難しい・・・(>_<)

最近写真について褒めてもらう事が多いので、ちょいと調子に乗って私の撮影方法等を書いてみたいと思います。

何かのお役に立てれば・・・と(^-^;

Apistogramma sp. cuiari
アピストを撮る時に気にするのが目にピントを合わせる事です。

どんな動物でも真っ先に視線を向けるのが目だと思うんです。

だから目のピントがバチッと決まっていたら写真の印象が大抵良くなります!

あとは前面のガラスを綺麗に磨いて、光量を十分に確保すれば綺麗な写真が撮れるはず。

と思ってましたが、あまり無責任な事は書けないので、LEDライトを増灯して普段使わないスマホカメラで撮影してみることにしました。

アピストグラマ撮影方法
Xperia付属カメラアプリ / SS:1/32 F:2 ISO:125
Android派の私が普段使っているXperiaに標準で付いていたカメラアプリを使って撮影してみました。

が・・・、難しい~(>_<)

シャッターボタンを押してもすぐに撮影しないし、シャッタースピードとか設定出来ないからブレブレです。

アピストグラマ撮影方法
きっと標準のカメラアプリが悪いのだろうと思い、『Camera FV-5 Lite』という無料アプリをインストールしてもう一度トライしてみました。

シャッタースピードをある程度設定出来るので期待出来るかも!

アピストグラマ撮影方法
Camera FV-5 Lite / SS:1/32 F:2 ISO:160
う~~~ん。多少は良くなったかもしれないけど、イマイチですね(^-^;

シャッタースピードは大して細かく設定出来ないし、ISOが160なのにガサガサしてる。

絞り(F値)とかまで設定出来るアプリは無いのかな・・・。

物理的に無理なのか?

そもそも私のスマホが購入から既に3年以上経っているので、カメラ自体の性能が悪いっていうのもあるかもしれない・・・。

シャッターチャンス!と思ってシャッターボタンを押してもスグに撮影してくれないので非常にイライラしながらの撮影でした。

という事で、増灯してもカメラの性能によっては良い写真が撮れない事が分かりました(^-^;

アピストグラマ撮影方法
EOS M3 / SS:1/250 F:2 ISO:2000
ならばコンデジなら良くなるのでは?と思い、次に妻用のCanonのEOS M3を手に取りました。

M3なのでコンデジではなくミラーレス一眼になりますね(^-^;

スマホに比べて流石にオートフォーカスが早いので魚の動きについていけます。

アピストグラマ撮影方法
EOS M3 / SS:1/250 F:2 ISO:2000
ISOを2000まで上げてしまったので背景のガサガサ感がありますが、ここまで鮮明に撮れるのなら良いですね。

マクロレンズさえ用意出来れば接写も十分に可能だと感じました。

アピストグラマ撮影方法
ここでカメラの設定について少し説明します。

まずは絞り(F値)です。

絞りとは、カメラのシャッターボタンを押した時に上図のようにシャッターの羽根がスライドして開く穴の大きさの事です。

この絞りの大きさの違いによりカメラに取り込まれる光の量が変化し、それを数値化したものがF値となります。

このF値はレンズの仕様により設定出来る範囲が決められています。

絞りを解放するとF値が少なくなり、取り込まれる光量が多くなってシャッタースピードが早くなります。

逆に絞るとF値が大きくなり、取り込まれる光量が少なくシャッタースピードは遅くなります。

また被写界深度(ピントが合う範囲)もF値により変化します。

アピストグラマ撮影方法
ISO感度とはカメラが光を捉える能力を表す数値で、ISOの値が大きければ高感度になり光が少ない場所でも撮影が可能になります。

ISO感度を上げる事により暗い場所でもシャッタースピードを稼ぐ事が出来るので、被写体のピントずれや手ブレが防止出来る。

その反面ISO感度が高いとガサガサしたノイズが乗ったような画質になる事が多いです。

アピストグラマ撮影方法
EOS 5D MarkIII + Tamron 90mm Macro / SS:1/160 F:3.2 ISO:3200
増灯したLEDライトはそのままに、カメラをいつも使用している一眼レフカメラに持ち変えました。

カメラの設定を「シャッタースピード優先」で、シャッタースピードを1/160秒、ISO感度は自動に設定して撮影しました。

絞り(F値)はその時の状況に合わせてカメラが自動設定します。

F値は3.2だったので被写界深度は狭く、魚が横を向いているのに関わらず下半身の方はボケが出ています。

このようなボケが出る写真は味があって好きなのですが、もう少し被写界深度が欲しいところです。

アピストグラマ撮影方法
EOS 5D MarkIII + Tamron 90mm Macro / SS:1/30 F:16 ISO:3200
次に設定を「絞り優先」にして、F値を16、ISO感度を自動にして撮影しました。

今回はシャッタースピードをカメラが自動設定します。

被写界深度が広くなったお陰で魚の全身がボケなく写っていますが、魚の動きが少なかったにも関わらずよく見るとピントが甘いです。

自動設定されたシャッタースピードが1/30秒と遅くなってしまったために手ブレが発生したのかもしれません。

アピストグラマ撮影方法
EOS 5D MarkIII + Tamron 90mm Macro / SS:1/160 F:6.3 ISO:4000
ならばカメラの設定を「マニュアル」にして、シャッタースピードを1/160秒、F値を6.3、ISO感度を4000まで上げて撮影してみました。

シャッタースピードとF値を上げた分をISO感度で何とかカバーしたつもりでしたが、拡大してよく見るとやっぱりノイズが目立ってます(>_<)

特に拡大せずに見たり、印刷する必要が無い写真であればこの位で十分だと思います。

しかし、『やっぱりノイズが気に入らない』とか『頭から尾びれまでボケなくクッキリした写真が撮りたい』となると、光量を更に増やすしかありません。

LEDライトを増灯したとしても屋内では光の量が圧倒的に少ないのです。

アピストグラマ撮影方法
そこで登場するのがストロボです。

最近はその威力に魅せられ、ほとんどストロボを使用して撮影しています。

LEDライトで増灯していた時は水槽を移動する度に電源を入れ替えていましたが、今はストロボを水槽の蓋の上にポンッと置くだけ。

写り込み防止の水槽マットをレンズフードに装着して、ハーフミラーを左手に持って・・・

アピストグラマ撮影方法
シャッターチャンスが来たら「サッ!」とハーフミラーをずらして「バチッ!」

アピストグラマ撮影方法
圧倒的な光量のお陰で、最近はカメラの設定に苦労せずに撮影が出来てます。

アピストグラマ撮影方法
ただしストロボを使用する際は真上に置くようにしましょう。

ちなみに前面からストロボを使うと ↑ こんな感じになります(>_<)

アピストグラマ撮影方法
↑ これはストロボを斜め上の前方から使用した場合。

水槽の奥まで光を届けたい場合は良いかも。

でもアピストの種によっては余計な光の乱反射が発生してしまう可能性があります。

アピストグラマ撮影方法
EOS 5D MarkIII + Tamron 90mm Macro / SS:1/160 F:14 ISO:400
真上からストロボを照射した場合は、光の当たった部分のみが照らされ背景は暗くなってくれるので、個人的にはこちらの方が好みです(^-^;

アピストグラマ撮影方法
EOS 5D MarkIII + Tamron 90mm Macro / SS:1/200 F:14 ISO:400
カメラの設定に苦労しなくなると、アピストをどう撮影しようかと考えます。

やはり生き物なので、標本のような写真ではなく、躍動感がある動きや生態・習性を写真に収めたくなってしまいます。

『だったら動画でいいじゃん!』・・・、まぁ確かに(^-^;

アピストグラマ撮影方法
EOS 5D MarkIII + Tamron 90mm Macro / SS:1/160 F:14 ISO:400
でも ↑ こんな瞬間は写真でしか表現出来ないですよね?(笑)

アピストグラマ撮影方法
EOS 5D MarkIII + Tamron 90mm Macro / SS:1/160 F:14 ISO:400
結構マヌケ顔?(笑)

アピストグラマ撮影方法
EOS 5D MarkIII + Tamron 90mm Macro / SS:1/160 F:14 ISO:400
そんな事より、『君たち、♀はやる気満々なんだから早く安心させてくれよ!』と言いたい!(笑)

さてアピスト撮影のまとめですが、ハッキリと言えることが一つ。

それは・・・、綺麗な写真は撮影の腕前が良いのではなく、良い撮影機材のお陰で撮れているという事なのでした(滝汗)


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6 件のコメント:

abot さんのコメント...

ちょうど昨晩久しぶりに増灯して撮影してみたとけろでした!
ガラスの磨きは・・・ちょっとだけ手を抜きました・・・
いろいろ試すもまだまだバシッと思った通りの表現ができないので、毎回勉強です(汗)
増灯もそうですが、背景、とくに低床も大事なように思います。
上からの照明が活きて魚が映える低床。私はApSandしか使っていないのですが、ちょっと考え中です。
それにしてもミラーの大きさからするとデスモさんねクイアリはだいぶ良いサイズですね!
スゴイ迫力!

けんけん さんのコメント...

アリクイの顎は血が滲んでいるかのようだ…ヤバいっす!
スピードライトは楽チンですね~
私はISOの上限を500にしちゃいました。5000くらいは常用してたんですけどね(笑)
ディフゥーザーはティッシュで(笑)

Woodlabel さんのコメント...

> abotさん

私が希望する絞りを実現しようとすると増灯だけでは無理だと分かり現在はストロボに頼っている状態です。
確かに底床の色合いも重要ですね!
黒過ぎるとアピストのお腹辺りが暗くなってしまいますから、我が家では写真の見栄えのためにガーネットサンドを使用しています。
白い砂が多いと白飛びしてしまうので、水槽全体の雰囲気や写真の写り具合を見ながら、上からパラパラと降らせて少しずつ調整していってご自身の調合を見つければ良いと思います。
クイアリ、迫力ありますよぉ~(^O^)

Woodlabel さんのコメント...

> けんけんさん

興奮すると、頬の黒いラインが消えてその下から赤いラインが出現します(笑)
ヤバくて興味深いアピストです!
スピードライトがあればISOを気になる必要が無いのでホント楽ですよね~
ディフューザーは光が拡散して柔らかくなれば良いので、まぁティッシュでもOKですね(^-^;
乳白色のアクリル板も光が柔らかくなりますよぉ~(^O^)

moomin さんのコメント...

おいらが撮っているときは・・・大体ですが・・・
S=1/200 F= 4.5 ISO=3000ぐらいっす( ゚д゚ )
それぐらいじゃないと暗くなります( ゚д゚ )
・・・もうちょっとSを買えても行けそうですね・・・・
・・・Sを抑えて・・・・その分・・・どっちだ( ゚д゚ )FかISO・・・・
・・・Fを優先していじってみます₍₍ (ง ˙ω˙)ว ⁾

Woodlabel さんのコメント...

> moominさん

あらカバちゃん!久しぶり~
シャッタースピードは動きが遅いヤツだったらもう少し遅く出来るね。
ISO感度が3000まで設定しちゃうと暗い環境だったらノイズが出ちゃうね・・・。
そうなると光を強くするしかないんだけど、ライトを増灯しても限度がある・・・。
だったらストロボだっ!っていうのが我が家の流れです(笑)
もうどんな設定でも大丈夫だし、F値が大きいからピントずれはほぼ無し!
撮影がとても楽になりました(笑)